クオレの会コンサートのピアノを担当致しております阪本朋子です。 第6回コンサートも大盛会の内に終える事が出来、感謝と感激で 一杯です。 今回は、敬老の日と重なった事もあり、それぞれの演奏者が人生を 振り返って今思う事、というのがテーマでした。 歌手の皆様は、舞台の上から話されましたが、私はこのホームページ の中でお話させて頂きます。 この一枚の写真をご覧下さい。 ![]() これは、終演後、楽屋入り口にて撮影したものです。私のお隣の方を 御紹介致します。(株)日本スピンドルの社長、齊藤十内氏です。 日本スピンドル・・・! そうです。あのJR福知山線脱線事故の折、 社長の司令のもと、社員の皆さんが一丸となって事故現場での救助活動 を行ったという、あの会社の社長です。 実は私も、スピンドルの社員の方によって、病院まで搬送して頂いた一 人です。あれから2年半の歳月が経とうとしています。あの事故に不幸 にして巻き込まれてしまわれた多くの方々のこの2年半は、どのような ものだったのでしょうか・・・・。 思い出すたびに胸が痛みます。電車に乗って、事故現場を通るたびに、 一瞬にして消えてしまった多くの命の事を思います。 そう言えば、救助活動された方の中にも、PTSDにかかられた方が いらっしゃると伺いました・・・・。本当に悲しすぎる事故でした。 事故以来、「生きているという事は、使える時間があるという事」を はっきりと自覚致しました私は、音楽と共に歩める幸せに目覚めました。 特に、共有する時間と空間から生み出される【生の音楽】は、生命の輝き そのものです。 第6回コンサートも、超満員のお客様の熱気の中、素晴らしい仲間達と 音楽によって心が響き合いました。 実は、お客様の中には、あの事故の時同じ病院にかつぎ込まれた入院仲間 もいました(少しずつ元気になられています)。 齊藤社長も、スピンドルの社員の方々も、第4回コンサート(事故後3ヶ月) から毎回応援に来て下さっています。 今までに頂きました励ましや優しさは、私の心(クオレ)にずっと響き続け ています。 この場をお借りして御礼申し上げます。そして、これからも精一杯音楽の道 を精進致します。 第6回コンサートを終えて、思いつくままに書きました。 (平成19年10月23日) |